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日常エウレカ、ヘウレーカ

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。 兎角に人の世は住みにくい。

四丁目の夕日

書評

「四丁目の夕日」

 (山野一 著/扶桑社文庫)

 

貧困と基地外を描かせたら、日本で右に出る漫画家はいない、と、ボクが個人的に思うのが、山野先生。(漫画家「ねこぢる」の夫だった方です)

 

本書も、貧困からくる狂気が作品全体に漂ってます。

 

主人公は、一流大学進学をめざす高校生。だが、家は貧しい印刷屋。

そんな時、主人公の父が、仕事中にオフセット印刷機に飲み込まれ、亡くなってしまう。

ぐっちゃぐちゃなカラダになって死亡。

 

主人公は大学進学を諦め印刷屋を継ぐが、経営はうまくいかず倒産。

 

兄弟も養わなければならない主人公は、ここから底辺労働、底辺生活が始まる。

そして、次第に精神が蝕まれていく・・・。

 

ラストは、本物の基地外描写の後、ハッピーエンド(?)なのかしら?解釈が分かれる

エンディングと思います。

 

とまれ、山野作品としては、ストーリーもまとまっていて、表現もマイルド(?)なので、入門書としても最強です。

 

四丁目の夕日 (扶桑社文庫) 四丁目の夕日 (扶桑社文庫)
山野 一

扶桑社 1999-12
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