日常エウレカ、ヘウレーカ

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。 兎角に人の世は住みにくい。

裁判傍聴の想ひ出 ~「痴漢」編~

2011年の年末に、東京地裁に裁判傍聴に行った時に傍聴した想い出の裁判。

 

罪名「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」

いわゆる「迷惑防止条例

です。

 

犯罪の内容は、電車の中での「痴漢」です。

被告は30代半ばと見える無職の男。

過去に、同様の「痴漢」で前科4犯。

前科では、罰金刑や執行猶予で、実際には刑務所にはいってません。

しかし、今回ばかりは、刑務所に入るか、罰金刑かの瀬戸際で、被告としても、そーとーギリギリの裁判です。

 

犯行当日、朝8時頃に銀座に到着する地下鉄の中で、被告は、うら若き女学生の尻をさわって、駅で御用。

そもそも、無職の被告が朝早い満員電車に乗るのというのが、まず、おかしい。

そのあたりを検事が質問すると、

「その日は、朝からソープランドに行こうと思っていて・・・。

風俗は『日の出から営業』してまして、朝から行こうと思ったんです」

・・・痴漢そのものは認めていても、「痴漢目的」で電車に乗ったことは認めたくないらしい。

それにしても、法廷で「日の出から営業」って言葉を聞くとは・・・

「ソープに行こうとしていたのに、結果、途中で痴漢しちゃってますよね?」

という検事の質問には、

「その日は、朝から(ソープへ)行こう!やろう!やれる!みたいな気分だったので、つい出来心で・・・」

計画的でなく衝動的に痴漢をした、ということを訴えたいんでしょうが、もう「性欲」の話しかしていない状況です。

「あなたは、過去にも痴漢で捕まってますが、反省してると言えますか?」

といった内容の検事の質問には、

「前回は、留置所までしか拘留されなかったんです。今回は拘置所で拘留されて、人を殺した犯人とか居て、いろいろ怖い思いもしたから、反省しました。」みたいなことを被告は訴えます。

なんか、意味不明な言い訳ですが、そもそも、前回までの4回捕まった段階で反省しなさいよ。

「あなたは、もう痴漢をしないと約束できますか?痴漢しないでも我慢できますか?」との検事の質問には、

「はい、約束します。拘置所で、甘いお菓子とか我慢していたので、『我慢強さ』が身につきました!」

・・・い、いや、「お菓子を我慢した」とか、もう支離滅裂なこと言ってますよ、被告。

 

痴漢は性癖、といわれますが、それを差し引いても、この被告はまた痴漢やりますよ。ダメ人間の代表みたいな人でした。

ダメ人間のボクが、傍聴に行くと、ボクの何十倍ものダメな人がいっぱいいて、なんかホッとします。

 

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