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日常エウレカ、ヘウレーカ

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。 兎角に人の世は住みにくい。

傍聴の想ひ出 ~「殺人未遂」編~

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先週末、久々に横浜地裁に裁判を傍聴しに行ってきました。

 

罪状「殺人未遂」 初公判

 

被告:44歳 男性

罪状が殺人未遂なので、裁判員裁判でした。

被告が入廷した時、いかにも見た目が「悪そうな顔」であることと、殺人未遂という罪状から、「こいつ、やってるな・・・」、と、誰もが思う感じ。

こりゃ、否認もなしに、粛々と裁判は進むのかしら?と思わせました。

 

検察の冒頭陳述によると・・・

被害者は、被告の4tトラックに追い抜かれる際、自分の2tトラックに接触したと思った。

で、被告のトラックが信号待ちで停車したところに近づき、ドアの外のステップに乗り、被告のトラックのキーを抜こうと運転席に手を入れたところ、被告がトラックを急発進。

被害者は、トラックにつかまったままトラックは走っている。

被告は、被害者を振り落とそうと、ドアを開け閉めして、被害者に圧力をかける。

でも落ちなかった。

結果、被告がトラックを停止。

被害者は、全く怪我はないが、被告は、この行為を、「被害者を殺してしまおう」と、あるいは、「死んでもかまわない」と思って行っているので、殺意があり、殺人未遂である。

とのことです。

 

???

・・・なんか、腑に落ちない感じ。

なので、被告も弁護士も、内容を全面的に否認してます。

で、弁護士の弁論が始まります。

 

まず、第一に、被告のトラックが被害者のトラックに接触した事実がない。

これは、被害者のトラックに傷がないことも事件後に確認されている。

で、被告が信号待ちをしていると、なんか、ドアの外でプロレスラーのようなガタイのいい男がなんか文句言ってる(これが被害者)。

別に文句言われる覚えのない被告は、面倒なので、信号が変わると無視してトラックを走らせ始めた。

走り出したトラックに、被害者が飛び乗ってきた。そして、ハンドルをつかもうとしてくる。

突然の事態にアタマが真っ白になった被告は、とにかくトラックを走らせることに集中。

被告のトラックのドアは故障しており、ちょっとしたことで、自動ドアのように開いてしまう。

走行中、被告は、開いてしまったドアを閉めようとしていた。

で、我にかえってトラックを停止。

被告は当然、自分が被害にあってると思っているので、自分で110番をして、パトカーを呼んでいる。

すると、110番している被告の携帯を被害者が奪い取り、自分が被害者だ、殺人未遂だ、とわめき出す始末。

この一連の行為は、明らかに「正当防衛」であり、被告は無罪です。

とのこと。

 

・・・う~ん、そもそも接触事故がなかった点からしても、弁護側の主張の方が納得できる。

そりゃ、プロレスラーみたいな男が、いきなり走ってる車に飛び乗ってきたら、焦ってしばらく車を走らせてしまうと思います。

110番通報の録音の音声も流されて、内容を聞きました。

被告がわりと冷静に、パトカーを要請しているのに対し、被害者の声の印象はガラが悪く、何を言ってるのかわからない程、わめいています。

・・・これは、やってないな!!

ってか、少なくとも殺人未遂じゃないですよ。

被害者がつかまったままトラックを走らせたのは事実としても、むしろ、被告の方の身が危なかったんじゃないかしら?

 

そもそも、これを殺人未遂で起訴する検察って、どーゆーこと?

担当の検察官は、見るからに大学出たばっかのような、たどたどしい女検事。

対して、弁護側は、若いけれど、かなり手馴れた感じの男の弁護士二人。

後日、プロレスラーのようなガタイのいい(で、ガラの悪い?)被害者の証人尋問の予定だったので、被害者がどんなこと言うか傍聴しに行きたかったんですが、所用で傍聴に行けず。

裁判員裁判なので、今週中には判決が出る予定だったと思います。

 

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