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【関ジャム完全燃SHOW】世間が選んだ 男女別「泣き歌」特集

2018年9月30日、テレビ朝日系「関ジャム完全燃SHOW」では、作詞家や音楽プロデューサーが、男女別の「泣ける歌」ランキングを解説する「世間が選んだ 男が泣ける・女が泣ける 男女別『泣き歌』特集」が放送されました。

ランキング形式で楽曲を紹介して、専門家が解説するという、この手の企画は、とても楽しみです。

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世間が選んだ 男女別「泣き歌」特集

今回、「泣ける歌」を解説したのは、この3人でした。

zoppさん(作詞家)
「修二と彰」「NEWS」「Hey! Say! JUNP」などの作詞を担当。

藤林聖子さん(作詞家)
「E-girls」「TWICE」「安室奈美恵」「大黒摩季」「JUJU」などの作詞を担当。

冨田ラボ(冨田恵一)さん(音楽家・音楽プロデューサー)
「MISIA」「中島美嘉」の編曲や、「木村カエラ」「平井堅」などの楽曲プロデュースを手がける。

3人のプロが、男女それぞれの涙腺ポイントなどを紐解きながら、解説していました。

(※記事中のコメント等の文章は、「関ジャム完全燃SHOW」2018年9月30日放送分より引用・要約などさせていただいております。また、「売上」とあるものは、オリコン調べとなります。)

 

【世間のベスト10の傾向 泣ける歌の男女の違い】

-男性-
現実主義でリアルな事に涙。自分や故郷を思って泣く。

-女性-
理想や憧れに対して涙。恋人や母親を思って泣く。

・・・といった違いがあるようです。

 

まずは、男女それぞれの「泣ける歌」ランキングの10位から4位まで紹介されました。

 

20代から50代に聞いた 男が泣ける歌 BEST10(10位~4位)

☆人生を旅に例えた モンスターバンドの名曲
10位 「終わりなき旅」(’ 98) Mr.Children
 (作詞・作曲:桜井和寿)
15枚目のシングル 売上100万枚以上。
人生を前向きに歌った応援歌。

 

☆40代以上の支持を集めた 失恋ソング
9位 「シングルベッド」(’ 94) シャ乱Q
 (作詞:つんく 作曲:はたけ)
シャ乱Q初のミリオンセラー。
恋人と別れた時に聴きたい失恋ソングの定番。

【zoppさんのコメント】
男は現実主義なので、勝者よりも敗者に共感しやすい。
「ダサい」「シングルベッド」などは 情けなさを象徴する言葉で男の心に刺さる。

 

☆ドラマ挿入歌で大ヒット‼︎ 冬のラブソング
8位 「粉雪」(’05) レミオロメン
 (作詞・作曲:藤巻亮太)


恋や人生の“刹那”を粉雪で例えたラブソング。
ドラマ「1リットルの涙」挿入歌。

【冨田ラボさんのコメント】
この曲はサビの「粉雪」の部分で一気に音程が高まる。
それにより聴き手の感情も高ぶる仕組みになっている。

 

☆CMソングとして大反響 言葉の重みを感じる名曲
7位 「言葉にできない」(’81) オフコース
 (作詞・作曲:小田和正)
1999年〜生命保険会社のCMソングに起用。
言葉の重みを感じるロングヒット曲。

 

☆国民的アーティストのプロポーズソング
6位 「家族になろうよ」(’11) 福山雅治
 (作詞・作曲:福山雅治)
結婚情報誌「ゼクシィ」CMソング。
女性目線で歌われるプロポーズソングの定番。

 

☆自身の体験を綴った ロングヒット曲
5位 「One more time,One more chance」(’97)山崎まさよし
 (作詞・作曲:山崎将義)
別れた彼女の姿を探し続ける本人が横浜市桜木町に住んでいた時に制作。

 

☆真実の愛を歌った ダブルミリオンヒット曲
4位 「TRUE LOVE」(’93)藤井フミヤ
 (作詞・作曲:藤井フミヤ)
ソロ活動第1弾として発売。売上200万枚以上。
月9ドラマ「あすなろ白書」の主題歌。

【冨田ラボさんのコメント】
アコースティックギターで奏でる音色は男心にグッと刺さる。

20代〜50代に聞いた 女が泣ける歌BEST10 10位~4位

☆大切な人との別れを綴った名曲
10位 「花束を君に」(’16)宇多田ヒカル
 (作詞・作曲:宇多田ヒカル)


NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌。
公式YouTube視聴回数1300万回超え。

 

☆カラオケで泣く女性多数 ロングヒット曲
9位 「ハナミズキ」(’04)一青窈
 (作詞:一青窈 作曲:マシコタツロウ)
JOYSOUND年間カラオケランキング9年連続TOP10入り。

 

☆母への想いを歌った結婚式の定番ソング
8位 「未来へ」(’98)Kiroro
 (作詞・作曲:玉城千春)
母への想いを歌った結婚式の定番ソング。
ボーカルの玉城が中学3年生の時に書いた作品。

【藤林聖子さんのコメント】
母親に送る歌で泣けるのは女性特有だと思う。
娘と母の距離が近すぎるゆえに、普段は言えない感情を見事に表現している。

 

☆全ての世代が共感‼︎ 失恋ソングの大定番
7位 「M」(’88)プリンセスプリンセス
 (作詞:富田京子 作曲:奥居香)
別れた恋人への忘れられない想いを歌った失恋ソングの定番。
売上109万枚「Diamonds」のカップリング曲。

【冨田ラボさんのコメント】
ピアニスティックな伴奏がとても印象的。
ピアノの旋律が女性の涙を誘い、サビの号泣へと向かう橋渡しになっている。

 

☆あの男性シンガーが歌う “愛をラブソング
6位 「瞳をとじて」(’04)平井堅
 (作詞・作曲:平井堅)
失った女性への想いを綴った名曲。
映画「世界の中心で、愛えおさけぶ」の主題歌。

【藤林聖子さんのコメント】
サビのワンワードで女性の心を鷲掴みにしている。
「瞳をとじて君を映す」ではなく「君を描く」という表現が愛の深さを物語っている。

 

☆若者の圧倒的支持‼︎ 新世代アーティストの名曲
5位 「Lemon」(’18)米津玄師
 (作詞・作曲:米津玄師)


ドラマ「アンナチュラル」の主題歌として書き下ろされた。
大切な人を失った悲しみや喪失感を歌った曲。

 

☆オリンピックのテーマ曲 男性デュオの応援ソング
4位 「栄光の架橋」(’04)ゆず
 (作詞・作曲:北川悠仁)
NHK「アテネオリンピック」公式テーマソング。
努力とその先にある栄光をテーマにした応援歌。

 

男性が泣ける歌には、男性アーティストの曲しかランクインしていないのに対して、女性が泣ける歌には、男女両方のアーティストの曲がランクインしているようです。

 

また、男と女の泣ける楽器としては、男性は「アコースティックギター」、女性は「ピアノ」という傾向があるとのことです。

 

続いて、3位から1位には次の曲が紹介されました。

 

20代から50代に聞いた 男が泣ける歌 BEST10(3位~1位)

☆ドラえもん映画の主題歌 感動の友情ソング
3位 「ひまわりの約束」(’14)秦基博
 (作詞・作曲:秦基博)

 

映画「STAND BAY ME ドラえもん」の主題歌。
心温まる友情をテーマにした楽曲。

【zoppさんのコメント】
友情を描いた曲で泣けるのは男性ならではの感情だと思う。
かけがえのない仲間に対する感謝と恩返しの気持ちが清々しく描かれている。

 

☆オリンピックのテーマ曲 男性デュオの応援ソング
2位 「栄光の架橋」(’04)ゆず
 (作詞・作曲:北川悠仁)
NHK「アテネオリンピック」公式テーマソング。
努力とその先にある栄光をテーマにした応援歌。

【zoppさんのコメント】
男女関係なく誰もが感動できる現代の応援ソング。
「迷わずに進めばいい」という力強い言葉が「自分を認めてもらえた」という嬉し涙を誘う。

※「栄光の架橋」は、「男が泣ける歌」「女が泣ける歌」共にランクインしています。
(男性2位、女性4位)

 

☆「あなた」への感謝を綴った卒業式の定番ソング
1位 「3月9日」(’04)レミオロメン
 (作詞・作曲:藤巻亮太)
ドラマ「1リットルの涙」挿入歌。
元々は藤巻(Vo & Gt)が幼馴染の結婚式に書いたもの。

【zoppさんのコメント】
具体的な描写をあえて避けることで「あなた」は誰にでも当てはまるので、自分の記憶に重ねることができる。

 

20代から50代に聞いた 女が泣ける歌 BEST10(3位~1位)

☆20〜30代から圧倒的支持‼︎共感を呼ぶ失恋ソング
3位 「366日」(’08)HY
 (作詞・作曲:仲宗根 泉)
携帯小説を映像化したドラマ・映画「赤い糸」の主題歌。
別れた恋人への忘れられない想いを綴った曲。

【藤林聖子さんのコメント】
女性は五感の全てを使って恋愛に没頭する生き物。
匂いやしぐさといった五感を感じるワードが失恋のリアルな悲しさを表現している。

 

☆深い愛情に感涙・・・ 切なくも温かい別れの歌
2位 「奏(かなで)」(’04)スキマスイッチ
 (作詞・作曲:大橋卓弥・常田真太郎)
男性目線で描かれた愛情に満ちた別れの曲。
歌詞を10回以上書き直して完成した作品。

 

 

【藤林聖子さんのコメント】
別れた彼女に“手放しながらもあいを送る”という男性の包容力が温かい涙を誘う。
「君がどこに行ったって僕の声で守るよ」などは、まさに理想の男性像。

 

また、藤林さんは、女が泣ける涙腺ポイントとしては、「理想の男性像=奏(かなで)系男子」であると解説。
底なしの愛情男子が女性の理想ではないか、との説明を加えていました。

 

これに対して、男が泣ける涙腺ポイントとしては、「感謝」と「恩返し」にグッとくる、ということもzoppさんが番組の中で解説されていました。

 

☆全ての女性に捧げる 至極のラブソング
1位 「LOVE LOVE LOVE」(’95)DREAMS COME TRUE
 (作詞:吉田美和 作曲:中村正人)
ドラマ「愛してると言ってくれ」の主題歌。
売上248万枚のダブルミリオンセラー。

【冨田ラボさんのコメント】
ゴスペル風のコーラス・指のスナップ・冒頭のチェンバロなど、教会の結婚式をイメージさせる音作りが、より一層 女性たちに恋愛の素晴らしさを伝えている。

 

以上、男女別「泣き歌」ベスト10でした。
男女の傾向の違いがでていて、興味深い結果でした。
ちなみに、男女ともにランクインしている、ゆずの「栄光の架橋」は、楽曲の中にピアノとアコースティックギターの両方が使用されている、ということです。

個人的には、普段あまり「泣ける歌」を聴かない方ですが、あらためて、自分にとっての「泣ける歌」を聴きかえしてみたいと思います。

 

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